「ふぁぁ〜ぁ・・・・・良く寝たっ!」
 レイファンは数日振りに清々しい朝を迎える事が来た。
 何故ならようやくルキナを送り返す為の魔法が完成したからである。
 ロクに眠れない事は、普段惰眠を貪っていたレイファンにはつらい事で、だるさとねむけが頭にまで響いていたのだ。
「ふぅ、あの小娘の顔を見るのも今日で最後ですねぇ、えっへっへ」
 レイファンは自室を出ると、階段を下りて応接間へと向かう。
 ドアの前まで来ると、既に何人かの話し声が聞こえていた。
 朝と言っても、もう昼に近いのでメイド達が居るのだろう。
「おっはよーう、みなさんっ」
 レイファンはドアを開けるなり、笑顔で元気良く挨拶した。
「おはようございまーす☆」
 昼夜問わず元気なリップスがレイファンの元に駆け寄って挨拶を返す。
 ソファにはルキナ、ラミューレ、リサが座っている。
 リシエルとセレーナは既に用事で出かけてしまったし、レスとシオンは朝のうちに国へ帰ってしまった。
 少ないメンバーの中でルキナが妙に満ち足りた表情で自分を見ているのがレイファンは気に食わない。
 そういえば、昨晩はレスがルキナを手込めにしてしまう手はずだった筈だが、どうなったのだろうか。
 魔法の完成した嬉しさのおかげでその事はすっかり忘れていた。
 でも、ルキナのなんだか楽しそうな表情を見る限り、大方レスと存分に楽しんだだけなのだろう。
「・・・・・・・・・・ムカつく」
 そもそも、ローション風呂はレイファン自身でさえ半年に一度くらいしか使えないのだ。
 金額の問題ではない。金ならレイファンだって充分に持っている。
 ローション風呂に使っているローション自体が、あまり多く精製できない種類の物なのである。
 これで半年はお預けかと思うと、意気消沈してしまう。
 そういう事を考えている負の感情が顔に出てしまいそうになったので、レイファンはあわてて作り笑いを浮かべてルキナの隣に腰を降ろした。
「如何でしたか? 昨晩は・・・ルキナ様?」
「ほぇ? メスガキとか言わないの」
「あっはっは、何をおっしゃいますやら、異世界から来た客人をメスガキなんて言うわけが無いでしょう、あ、あはははは」
「うふふ、昨日は、なんか凄かったよ・・・・あのレスさんて人、凄すぎ・・・あんな人がこの世界にも居るんだね」
「ヤツは特別です、見た目に騙されちゃいけません、色ボケの変態ですから・・・所で」
 レイファンは立ち上がる。
「皆さんにもお話しておきますが、送還の魔法が完成しましたので、明日、イクス様の城にてルキナ様を異世界に飛ばしちゃいます」
「ええーっ、もう帰っちゃうんですかー?」
 リップスが嫌そうに言う。
 リップスはルキナと楽天的な部分において性格が少し似ているせいもあり、割と仲が良かったのだ。
「しょうがないでしょーが、いいですね、ルキナ様」
「うん、ボクは早い方がいいけど・・・・」
「さぁ、リサ、リップス、今日の夕食はルキナ様にとって最後の晩餐なんで、いつもよりも更に美味しく作って下さいな」
「最後の晩餐とか言うなコラ」
 
 
 夕食も終わり、ルキナは2階のテラスにて身体を冷やしていた。
 ちょっと夕食を食べ過ぎたせいか、何だか体が熱い。
「そっか、明日でここともお別れかぁ・・・・」
 元の世界に帰りたい気持ちは勿論強いのだが、いざ明日帰るとなると少しだけ名残惜しい。
「またいつか、来れるといいなぁ・・・・今度は自分の意志で来たいものだけど」
 ルキナは夜空を見上げた。
 自分の居た世界の仲間たちも同じ夜空を見ているのだろうか。
「ルキナさん」
 後ろから聞こえた・・・・・ラミューレの声に、振り向く。
「あ、ラミューレさん」
「どうしたんです? こんな所で・・・・」
「ん、ちょっと身体を冷やしてたの」
 そよ風が冷たく、ルキナとラミューレに心地よい涼しさを与える。
「明日でお別れですね」
「・・・・うん・・・・」
「どうしたんです? 元気無さそうですよ」
「だって、明日でお別れって思うと・・・・・」
「そうですねぇ、異世界からのお客さんだなんて結構刺激的で良かったんですが」
「早く帰りたいっていう気持ちは勿論強いんだけど、なんか・・・・みんながどうして同じ世界じゃなかったのかなって・・・・思ってる。同じ世界に生まれてたら、きっと、友達になれたと思うのに・・・」
 ルキナは、いつに無く感傷的になっていた。
 彼女自身、滅多に沸き上がらない気持ちに戸惑っている。
「ルキナさんは何歳でしたっけ?」
「14・・・・だけど?」
「14歳ですか・・・・じゃあ、これからも何度となく出会いと別れがありますよ・・・それこそ、数え切れないほどです」
「うん、解るけど・・・・」
「横を向けば会える人も居ます、振り向けば会える人も居ます、偶に会える人もいます、会いづらい人も居ます、そして・・・・・もう2度と、絶対に会う事が出来ない人も居ます・・・・・でも、誰と別れる時もこう言うんですよ『また会おうね』って」
 ラミューレは、ルキナに微笑む。
 その微笑みは優しくも有り、そして悲しそうでもあった。
 彼女自身つらい別れも過去にあったのだろう。
「・・・・・ん〜そっか、ラミューレさんはボクよりもずっとずっと年上なんだね・・・・いろいろ、経験してるんだね」
「まぁ、こういう話は感傷的になるので置いておくとして・・・・如何です? コレ」
 ラミューレは、ルキナの目の前に金色に光る鍵を差し出した。
「何? 鍵??」
「ふっふっふ、レイファン様のお部屋の鍵ですよ」
「ほえほえ?」
「明日でお別れなら、如何です? 今夜はレイファン様のお部屋に・・・という事は?」
 ラミューレは含み笑いをしながら、ルキナの手に鍵を握らせた。
「へへへ・・・・いいの?」
「いいですよぅ、でも私が鍵をあげた事は内緒にして下さいね、あとでシバかれます」
「うん、解ってる解ってる☆」
「じゃ、私はこれで・・・」
 背中を向け立ち去ろうとするラミューレにルキナは慌てて声をかける。
「あ、ラミューレさんっ」
「はい?」
「また、会おうね!」
「ええ・・・・今度はヒーヒー言わせてあげますよん」
 ラミューレは笑顔で答え、自室へと消えていった。
 
 
「ん〜・・・・・・・」
 レイファンは、悶々としていた。
 よくよく考えてみれば、ルキナが来てからと言うもの魔法にかかりっきりであまり性欲を満たしていない。
 魔法を完成させるまでは性欲は2の次だと考える事が出来たが、完成させた今、満たされていない身体が疼く。
「にゃ、寂しいにゃ・・・・リサでも呼ぼうかなぁ」
 レイファンは服を脱ぎ捨て、ドレッサーの中からチャイナドレスと取り出した。
 チャイナドレスはレイファンの生まれた国から取り寄せたもので、太腿の露出と身体のラインが出てしまう色っぽさがメイド達に結構好評だった。
 特に、レイファンの体に合わせて作ってあるこのチャイナドレスをラミューレが着た時などは、彼女の大きい胸は張り、メイド1番の巨大なペニスはくっきりと浮き出て歩いているだけで壮絶な淫靡さを醸し出したものだった。
 チャイナドレスを着込んだレイファンは、鏡の前でイロイロなポーズを決める。
「ううっ、私だって結構可愛いんだもん・・・ちくしょー、みんなあのルキナとかいうヤツをかまうんだもん、私だってもっとかまって欲しいよぅ」
 自分が部屋に篭りきりである事を棚に上げ、レイファンはいじける。
 カチャリ。
 突然背後から耳に入る、ドアが開いた音にレイファンは驚く。
 鍵は掛けたはずだし、合鍵はリサに渡してあるはずなのだ。
 だとしたらリサだろうか。
 それなら丁度良いと思ったレイファンは笑顔で振り向いた。
「やは」
 予想外。
 ルキナの姿に、レイファンの笑顔が凍った。
「ななななななななな、なんでお前がががががが」
「んー、細かい事は気にしない方がいいよ」
「細かく無い、細かく無いっ」
「ま、ちょっと、ボクの事をメスガキ呼ばわりしたお礼をしようと思ったんで、来たよ」
「お礼って言うよりお礼参りだろうがががっ! 来なくていい、来なく・・・・!?」
 ずるり。
 ルキナの長い舌が素早くレイファン唇を舐め、口内へと進入していった。
「んふぅぅ」
 レイファンの舌はルキナの舌に巻き取られ身動きが取れず、ひたすら口内を舐めつくされる。
「そのドレス、なんか色っぽくていいね」
「う、うるさ・・・んっ」
 ルキナはレイファンを抱き寄せた。
 ルキナの触手が背中を這い回るおぞましさと気持ち良さの同居する快感にレイファンは身を震わせた。
「結構感じやすいんだねー」
「る、るさいっ」
 レイファンはルキナを突き飛ばし、間合いを取った。
「ふ・・・・ふん、ロクに経験も無いコドモがせくしーお姉さんな私に逆らうとどうなるかおしえてあげますよっ」
「せ、せくしーお姉さん・・・? ププッ」
「ムキーッ」
 怒ったレイファンはルキナ床に押し倒す。
 どう見ても「お姉さん」的態度からはかけ離れている。
 実際は2人の腕力の差には小さな子供と大人以上の開きがあるのでレイファンがルキナを押し倒す事など不可能なのだが、ルキナはあえてレイファンに押し倒されてみたのだ。
「ふ、ふふ、淫乱なメスガキには私のペニスでお仕置きですよっ!」
「くすっ、そっか、ボクにお仕置きしてくれるんだ?」
「少しは恐がれっ」
「だってさぁ、恐くないもん」
「ふん、そんな事を言っているのも今のうちですよっ」
 レイファンはチャイナドレスを着たままの恰好でペニスを露出させ、バックからルキナの花弁に挿入した。
 レスやラミューレの巨根とくらべると小さいペニスはいとも簡単に飲み込まれてしまう。
「あ、入っちゃった☆」
 ルキナは嬉しそうに歓喜の声をあげた。
 レイファンが自分をどれだけ気持ち良くさせてくれるか楽しみでもあるのだ。
 自分が負けるなどとは全く考えていない。
 何故なら、レイファンは一目見ただけで「受け」の属性であると判断できるような人物で、正直、ルキナが負ける事は万に1つも無いだろう。
「ほらほら、突いて上げますよぅ」
 レイファンは自分の有りもしない体力に鞭打って一心不乱に腰を振り、ルキナにむかってペニスを突き込む。
 だが、ただでさえ数日間ロクに射精していないせいで敏感だというのに、さらに乱暴に扱ったせいで射精も早い。
「あっ、えっ!? も、もう?? もう少し持ってよぉぉぉっ」
 あまりに早く上り詰めてしまう自分にレイファンは少し呆れた。
 どびゅっ、びゅるるっ。
「ひゃぁんっ!」
「えーっ、もう射精しちゃったの?? はっやぁーい」
 ルキナはレイファンを挑発するかのように、嫌味ったらしく言う。
 これでレイファンが怒れば、完全にルキナの思うつぼなのだ。
「うううっ、まだ、まだですよっ」
 挑発に乗ってしまったレイファンはどうしようも無く敏感なペニスをルキナに向かってさらに乱暴に突きあげた。
 当然、そんな事をしてしまえば待っているのは射精である。
「ひんっ!」
 びゅくっ、びゅるっ、ぶびゅんっ。
 びゅっ、びゅっ・・・・。
「あっはぁぁぅう・・・」
「もう、キミはホント、しょうがない人だなぁ」
 ルキナはまだ本気にもなっていない。
 あまりに早すぎるレイファンに呆れ、ルキナは性器に力を込めた。
 ぐにゅっ、にゅぐるっ、ぐにゅるにゅぅっ。
「え? え? な、何・・・? う、うぁはぁぁぁぁっ!!」
 ルキナの膣内がレイファンを責める為の形状に最適化され、ペニスを絞り、激しく絡み付き、尿道を責め上げる。
 レイファンのペニスは為す術も無く快楽を貪る事しか出来ず、精の全てを解き放つまでにさほど時間はかからないだろう。
「はひゃあっ、何、何これぇっ、だめぇ、射精し続けてるぅ、カラッポになっちゃうううううぅぅっ!!!」
 快楽に叫びながら射精し続けるレイファンはとうとう残り一滴まで全てルキナの中へと注ぎ、果ててしまう。
「くすっ、慣れない責めなんてやめておけば良かったのに☆ 今度はボクを気持ち良くしてちょうだいね☆」
「え・・・・んぐっ」
 ぐったりと倒れるレイファンの頭を起こすと、ルキナは自分のペニスをレイファンの口へと捻じ込んだ。
「ちゃんと気合入れて奉仕してね・・・・んっ、そうそう・・・・そうだよ」
 仕方なくルキナに言われたとおり、必死に舌で奉仕するレイファン。
 あっと言う間に自分が負けた事で、もう対抗意識も失せてしまっていた。
 ルキナのペニスは2本も付いているのに、1本だけでもレイファンより1回り大きく、逞しい。
 レイファンの脳裏にふと「2本だと2倍気持ちいいのかな? それとも快感は半分づつなのかな」等という考えがよぎったが、どうでもいい上に答えも出なさそうなのですぐに忘れた。
「んっ、ちょいたどたどしいけどちゃんご奉仕してくれてるから御褒美上げちゃおうかな〜、じゃ、出しちゃうね」
「んっんー!」
 びゅるんっ、びゅくっ、びゅるるっ。
 咥えきれない程の大きさをもつペニスから、飲みきれないほどの精液が射精され、レイファンは泣きながら必死に飲み下す。
 口の端から精液がこぼれ、彼女の赤いチャイナドレスを蹂躪していく。
「あ、ごめんね、泣くほど射精しちゃって・・・飲みきれなかった? でも可愛い☆ もう1回御褒美あげるねっ☆」
 びゅるっ。
「んんっんっんー!?」
「あはは☆ 可愛いよ、キミ☆」
 まだ無邪気さのあるルキナにレイファンは完全に飲まれていた。
 元々、レイファンは性の快楽に対して打たれ弱く、はっきりいってメイド達にさえ勝った試しが無い。
 それ故にメイド達から可愛がられ、慕われているのだが、レイファン本人はそんな理由で慕われてもあまり嬉しくない。
「じゃ、次はこの2本のペニスでおまんこもお尻も一緒に可愛がってあげよっかな」
「ふ、ふぇぇ・・・」
「そんな顔しちゃだめだよ、もっともっと虐めたくなっちゃうじゃないか☆」
 服の上から胸を揉みしだくと、チャイナドレスにシミが広がっていく。
 レイファンのミルクである。
「わぁ☆」
 ルキナは嬉しそうにドレスの上から胸に口を付けて吸い上げた。
 じゅっ・・じゅちゅっ・・・るぅっ。
「美味しいよ、レイファンさん」
「ふぁ、吸わないでぇ・・・・」
「じゃ、最後はボクのペニスでたっぷり可愛がってあげるから、身体の力を抜いてね」
「は、はぁい・・・・・・しくしく、やさしくしてくださいね・・・・・・しくしくしくしく・・・」
 
 
 次の日、レイファンとルキナ、そして付き添いとしてリサとリップスとラミューレがイクスの城へ入った。
「何で私の部屋なん?」
 イクスが眉をしかめながら言う。
 また面倒でも起こされたら嫌なのだ。
「いや、一度異世界へのゲートを開いた所でやった方が成功率等の面でいいんですよ、もう1度新たにゲートを設定しなくてもいいですし」
「ん〜、なら仕方ないな」
 リサとリップスは滅多に入る事の出来ないイクスの寝室をキョロキョロと見回す。
「こらこら、はしたないですよ」
 それをラミューレがたしなめる。
「ははは、いいよ別に・・・元気そうだな、ラミューレ」
「おかげさまで」
 ラミューレはリサやリップスよりもイクスとは馴染みがあるらしく、特に緊張もしていないようだった。
「で、ボク帰れるのの?」
「ええ、多分」
「はきゅっ!? 多分!?」
 ルキナは途端に不安な表情になってしまう。
「大丈夫、8割方成功する筈です」
「は、はちわりぃ〜!? こ、この、三流魔道士!!」
「ンだと!? このメスガキ!! はは、ジョークだよ、ジョーク」
「ふん、昨日はあんなに可愛かったのにね☆」
「な、ななななな」
 レイファンは途端に顔を赤らめてしまい、晩の事は夢であって欲しいとさえ思う。
 昨晩・・・・・レイファンはこれ以上無いと言うくらいに犯さた。
 どのくらい犯されたかと言うと、一晩だけとはいえすっかりルキナに従順になってしまった程だ。
「じゃあ、そろそろ本当にお別れですよ」
 レイファンは指をパチンと鳴らした。
 次の瞬間、ルキナの身体が半透明になり、彼女を通して向うの景色を見る事が出来る程となった。
「わぁ・・・何か、変な感じ・・・・身体が溶けちゃいそう・・・・前に、ここに飛ばされて来た時と、似た感覚・・・・・」
「お達者で、ルキナ様」
 リサがぺこりと頭を下げる。
「ルキナ様、ばいばーい」
 リップスはあくまで元気に別れを告げる。
「また、会いましょう」
 ラミューレは、昨晩と似た事を言った。


「またねっ、みんなっ!! ボク、みんなの事忘れないよ」
「私は忘れたい・・・」
「なんだとぅーっ!」
 レイファンがボソリと言った瞬間、ルキナの身体は完全に消え、最後に声だけがイクスの部屋に響いた。
「さて、イクス様」
 感傷に浸る間もなくレイファンは口を開いた。
「何だ?」
「次は何を召喚しましょう? こんどこそ従順なフタナリ奴隷なんかを呼び・・・・」
 イクスは答えず、次の瞬間、レイファンの後頭部に飛び蹴りが飛んだ。
 
 
 これは平和な時の、平和な、ちょっとしたエピソード。

 

おしまい